【2026年8月開始】年金受給者に届く「公金受取口座」の意向確認書とは?無視すると損する3つの理由

公金受取口座の意向確認書とは?

マネー2026年08月06日知る得トレンド編集部約17分で読めます

「実家の親から『年金機構から書留が届いたけど、これって詐欺?』と聞かれたら、あなたはどう答えますか?」

2026年8月から、年金を受け取っている65歳以上の方の元に、日本年金機構から「公金受取口座」に関する意向確認書が順次届き始めます。放っておくと知らないうちに手続きが進む仕組みなうえ、この制度に便乗した詐欺への注意喚起もすでに出ています。中身と対応法を確認しておきましょう。

この記事のポイント

  • 2026年8月〜2027年2月にかけて、対象者に簡易書留で「意向確認書」が順次届く
  • 期限内に不同意の連絡をしないと「同意」扱いになり、今の年金振込口座が自動登録される
  • 電話やSMSで口座番号を聞く連絡は詐欺と断定してよい

2026年8月から何が始まるのか

公金受取口座とは、給付金や還付金などをスムーズに受け取るためにデジタル庁へあらかじめ登録しておく口座のことです。これまでは本人がマイナポータル等で自主的に登録する仕組みでしたが、法改正により、年金受給者については日本年金機構が持つ年金振込口座の情報をもとに登録を進める「特例制度」が始まります。

対象になるのは、公金受取口座を未登録で、2026年4月15日時点で65歳以上の年金受給者です。該当者には日本年金機構から簡易書留で「意向確認書」が送られてきます。

💡 送付スケジュール

意向確認書は2026年8月頃から2027年2月頃まで、対象者に順次発送されます。全員に一斉に届くわけではないため、「まだ来ていない=対象外」とは限りません。届いた際は簡易書留のため、不在時は再配達の手続きが必要です。

放置するとどうなる?「同意」とみなされる仕組み

意向確認書には回答期限が設定されています。この期限までに、同封されている「不同意申出書」を返送しなければ、現在の年金振込口座がそのまま公金受取口座として自動的に登録されます。逆に、登録してよい場合は特に返送不要で、何もしなければ手続きは完了します。

「知らないうちに登録されていた」という状態を避けたい場合は、内容をよく読んだうえで、期限内に判断することが大切です。

📘 登録される情報の範囲

登録されるのは金融機関名・支店名・口座番号・口座名義のみです。暗証番号や残高、取引履歴といった情報は登録の対象に含まれません。この範囲を超えて暗証番号やキャッシュカードの情報を尋ねられた場合は、制度上あり得ないやり取りです。

登録するとどんなメリットがあるのか

公金受取口座を登録しておくと、高額療養費や所得税の還付金など160種類以上の給付金等について、申請のたびに口座情報を書いたり通帳のコピーを添付したりする手間が不要になります。今後、緊急の給付金が実施される場合にも、振込までの時間が短縮されるとされています。

一方で、登録は義務ではなく任意です。制度の目的やメリットを理解したうえで、登録するかどうかを自分で判断できれば十分です。

注意すべき3つのポイント

この制度の開始に便乗した詐欺的な連絡もすでに報告されています。次の3点を家族にも共有しておくと安心です。

1. 届くのは簡易書留のみで、電話やメール、SMSでいきなり案内が来ることはありません。

2. 市区町村の窓口や年金事務所ではこの手続きに対応していません。問い合わせは案内に記載された専用窓口のみです。

3. 「口座番号を確認させてください」「情報が漏れたので削除します」といった電話・SMSは詐欺と考えてよいでしょう。

⚠️ 便乗詐欺に要注意

日本年金機構や公的機関をかたり、電話・SMS・不審なリンクで口座番号や暗証番号を聞き出そうとする手口が報告されています。少しでも不審に感じたら、その場で答えず、通知に記載された公式の問い合わせ先や年金事務所に自分から電話をかけ直して確認しましょう。

実家の親がいる人はここも確認しよう

対象は65歳以上の年金受給者が中心のため、離れて暮らす親のもとに書留が届く家庭も多いはずです。「見慣れない書留は詐欺かもしれない」と中身を確認せず捨ててしまうケースも考えられます。帰省時や電話の際に、この制度の存在をひと言伝えておくだけで、誤って破棄したり、逆に不審な電話を信じてしまったりするリスクを減らせます。

📋 公金受取口座 意向確認書チェックリスト

公金受取口座 意向確認書チェックリスト
送付時期 2026年8月頃〜2027年2月頃、簡易書留で順次発送
対象者 2026年4月15日時点で65歳以上、公金受取口座が未登録の年金受給者
登録される情報 金融機関名・支店名・口座番号・名義のみ(暗証番号・残高は対象外)
何もしない場合 期限を過ぎると現在の年金振込口座が自動的に登録される
登録したくない場合 同封の不同意申出書を期限内に返送する

まとめ:結局どうすればいい?

意向確認書が届いたら、まず封を開けて中身を確認し、登録してよいかどうかを期限内に判断しましょう。登録は手続きの手間を減らせるメリットがある一方、判断せず放置すれば自動的に「同意」扱いになる点は覚えておく必要があります。そして、電話やSMSで口座番号を尋ねられたら、内容の真偽にかかわらずその場では答えず、公式の窓口に自分から確認する。これだけで多くの便乗詐欺は防げます。

まずは、自分や離れて暮らす家族の郵便受けに、見慣れない簡易書留が届いていないか確認することから始めましょう。

※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。



知る得トレンド編集部

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